ドイツのミュンヘンに工房を構えるハンドメイド・メーカー『スティーヴンス・カスタム・ギターズ』のオーケストラモデル、Stevens OM-Pの入荷です。本器は1999年に日本に初めて入荷した2本のうちの１本で、シリアルナンバーも100番台の初期モデル。トップは杢目が細かく整った稀少な黄金色に輝くジャーマンスプルース単板、サイド＆バックにはインディアン・ローズウッド単板が使用され、一般的なOMモデルより約10mmほど深胴で製作されており、ヘッドはクラシカルなスロテッド・ヘッド、エボニー指板＆ブリッジ、マホガニーネック、アバロン・ロゼッタ、ウッドバインディング、べっ甲柄ピックガードの初期モデルです。ボディーはグロスフィニシュ、ネックはサテン仕上げでネックのストレスも軽減されており演奏性も配慮した仕様です。ナット幅約44mm、弦長約645mmでネックグリップは握りやすいオーバルタイプです。
ジャーマンスプルースはシトカスプルースとアディロンダックスプルースの中間ほどの気乾比重で、引き締まった抜けの良い音色かつ倍音を多く含む高級材でローズウッドとの相性も良く、レンジが広く力強い音の輪郭がくっきりした音色が魅力です。また深胴ボディーにより奥行きが有りながら芯を持ったクリアな音抜けは損なわれずバランスに優れ、もたつきのないトーンも魅力です。是非お試し頂きたい逸品です。
状態は使用感も少なく画像などで確認できる傷や打コンのダメージも見受けられず、凄惨んから２５年ほど経過しておりますが、素晴らしく綺麗なコンディションを保った極上品です。フレットも殆ど減っておらず9分目ぐらいは残っており、木部のクラック修理や修復歴も見受けられずオリジナル・コンディションを保っており、ネックヒールのピン打ちやピックアップの取付や履歴も有りません。
弦高は低く12F６弦で約2.3mm、1弦約1.8mmでサドルマージンも若干あり微調整も可能で、ネックを含めプレヤビリティも良好です。オリジナルケースも付属しております。中古市場でも滅多に出ない、スティーヴンス・カスタム・ギターズの初期モデルを是非この機会にお試し頂ければ幸いです。