希少な指板エンドにモデル NOを刻印した初期モデル、S.YAIRI YD-304の入荷です！　'73年に井上陽水氏『もどり道』のアルバムが発売され、そのS.YAIRIサウンドは今でも鮮明に記憶しておられる方も多いと思います。本器は指板エンドに品番刻印の有る初期モデルで、シャーラー製クローム・ペグ、トップには色白のスプルース単板、サイドは板目ハカランダ、バックにはエキゾチックでワイルドなハカランダ材とフレイム・メイプルの3ピース、塗込みアンダーフィニシュ・ブラック・ピックガード、エボニー指板＆ブリッジ、エボニーブリッジ・ピンのオールオリジナル・コンディションを保った希少モデルです。
サウンドは『ドン〜シャリ〜ン』と箱鳴りする伸びやかな低域に輪郭の際立った歯切れの良い中域と煌びやかで透明感の有る高音域が魅力です。軽く爪弾いても余韻のある残響音は、フィンガースタイルから歌伴奏とジャンルを選ばずご使用が可能です。やっぱり最初は井上陽水氏の名曲を奏でたくなる逸品です。
状態は使用感も少なく、ペグの金属劣化も見られず輝いており、トップの日焼けも僅かでサイドに極軽微ですが白っぽくなった箇所は見られますがバックも素晴らしく綺麗でネック裏も気になるようなダメージも見受けられず、新品同様のタイムマシーン・コンディションと言っても過言では無いと思います。弦高も12F6弦で約2.5mm、1弦約2mm、サドルの余裕も約2mmありネックを含めプレイヤビリティも良好です。オリジナルハードケース、当時のプライス・タグ、保証書も付属した極上のコレクターピースです。既に生産から半世紀近く経過しており、今後これ程のコンディションの304を探すのは至難の業だと思われます。数年前の入荷時に店主が陽水氏が所有されているYD-304と同じ月の満ち欠けのポジションマークに変更しようと考えた程の逸品でした。是非この機会にご検討を頂ければ幸いです。